CorottyBlog

フレンチブルドッグとの生活や、日々思うこと、感じたことなどを更新します。

うつ病から寛解状態へのきざし

 どうも、Crottyです。図書館での仕事をして数年務めた後、責任者業務などに携わり大変なこともありつつ充実した気持ちで司書業務に取り組んでいたあの頃。組織のささいな歪みから心身のバランスを崩し、あるきっかけからうつ病と診断され休職、療養の後、契約更新までに復帰ができなかったため退職しました。

 現在は手当をもらいながら療養生活をしています。「休む」ということができずに辛く苦しい記憶に悩まされ、思い出しては吐き気やめまいなどにも襲われ、時には起き上がれないほど辛い日もあります。そんな状況の中、たまたま耳に入った情報で私のこの苦悩が徐々に開放されはじめました。

 

上司から部下へのハラスメントのみがパワハラではない

 「ハラスメント行為はいけないこと」という価値観が昨今浸透してきました。部下を抱える立場の人は自分の言動・行動がハラスメントにならないか気を使いながら仕事をしている人も多いと思う。真面目に業務を執り行い成果をだして出世をした人もいるだろう。上司になるような人材は総じて「自分で自分の仕事ができる人」「自分で自分のことができる自立した人」であることが多いと感じている。

 自立した者同士が協力して仕事をすることは有意義で、時には刺激もあり、意見の対立があったとしても尊重をすることができ、結果を出すことができる。

 業務全般を組織という大きな視野で見たときに、上に立つ人間と、それに従う人間とでは見えているものが違うため部下は不平不満を抱くことがある。意図がわからずに納得いかないままやる気を出せないでいるかもしれない。そのようにモチベーションを低下させないようになるべく分かりやすい言葉で丁寧に伝えようとしても100%は伝わらない。注意の仕方や伝えるときの態度に気を付けていても、「パワハラだ」と言われてしまうことがある。

パワハラという言葉の武器を振りかざす

 本当のパワーハラスメントで苦しんでいる人がいるのも事実だ。私も以前、いわゆるブラック企業に勤めていた経験がある。いわゆるパワーハラスメントを目の当たりにしたことも。灰皿が飛んでくるとか、不用意に怒鳴り散らされたり、やることなすこと全否定、人格否定をされたり、許容以上の業務を依頼してくるなどなど。これはとても分かりやすいハラスメントです。また、ハラスメントだと感じたらハラスメントになってしまうという概念もある。ハラスメントの定義自体が非常にセンシティブだ。

 モラルなく「パワハラ」ということばを武器に傍若無人にふるまう部下がいることも事実。立場が弱いことを利得として攻撃するハラスメントだ。世間でもてはやされている「好きなことだけして生きる」「やりたくないことはやらなくていい」「尊重しあう関係」「対等な関係」一見聞こえのいいこれが、組織の中で起動してしまうととんでもないモンスター部下が生まれてしまう。

言い分はわかるのだが絶妙の微妙の濃いグレーゾーンは迷惑行為

 組織の風紀や秩序が乱れると統制が難しくなる。一度秩序が崩れてしまった組織は修復が難しい。散々苦悩に苦悩を重ねたがどこまでが尊重でどこまでが特別扱いなのか。尊重されることに慣れてしまい要求がエスカレートし、不満を生じる悪循環。それを助長してしまう人やモノ、環境の存在。

・トイレ、水分補給が本当の休憩になっている。どこにいるのかわからない、と従業員が探している。

・気分転換にどうぞ、のお菓子提供が終日お菓子をたべている。

・「わからないこと、判断に悩むことは聞くように、指示を仰ぐように」がすべて責任者への丸投げ対応となる。

・病気の子どもがいて保育園・学校から呼ばれた。わかってくれているだろうと、相談、報告、許可を得ずに勝手に早退してしまう。

・規定通りの休憩時間に文句を言い始める。

・指示に対して集団で意見を申し立て言うことを聞かずに履行しない。

・指示していないことを行い「責任者がそうしろといった」などというデタラメを言いふらす。

・作成したマニュアルを勝手に書き換える。

雇用契約に反するような過剰なシフト組の要求

・指示に従うものの不平不満を漏らし続ける。

・通りすがりに悪態をつく。嫌味などを言う。

 善意で配慮していたことが当たり前となり、配慮がされていないと感じると文句言い、日常的に不満を言い訴え続ける。

 あまりにもモラルの欠如が見られるため、就業規則について説明した。そしたら、就業規則を読んだことが見たことがないと言う。採用時に読み合わせもし、就業規則を配布され、改定があれば随時知らせているものを見たことがないと。自分の働く職場について雇用契約時に就業規則を見ないという神経にも驚いた。ことあるごと「責任者はなにもしてくれない」と常にぼやく。

 サービスを提供する相手からの苦情・クレームは対応する意味がある。もちろん内部の貴重な声は改善が必要なものもあるので内部調整をないがしろにしているわけではない。だが、限度がある。それが組織の中の1人だけなのかというと、この状況が当たり前のように蔓延している。昔からいる人間が中心となっており、組織の中のベテランと呼ばれる中心人がこの人たちでもあるのだ。この問題点に気が付いてから注視していたが、時間が経てばたつほどこの環境が蔓延し歯止めがかからなくなっていた。

 配属当初からおかしな雰囲気だと思っていたが、内部の問題ばかりが拡大してきたとき組織崩壊の予兆を見ていた自分は「ああ、やはりこうなったか」と落胆し、それを阻止しようと同僚の説得、上司の説得と改善をし続けていた。 配属された時点ですでにこの状況が数年続いていたのだから、なにかできる状況ではなかったのかもしれない。気が付いた時には自分の神経は相当すり減っていて跳ね返すことができなくなるほどに疲弊していた。

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メンタルの崩壊、うつ病

 直近で部下による大きなミスがあり対応に追われていた。下手をすれば賠償問題などにも発展しかねない重要な問題で事の多方面への連絡と相談、上司や会社を含め適切な対応を検討し一連のトラブルが解決するのに約1カ月ほどかかった。また、社内での再教育、再発防止についての対策など内部の調整にも時間がかかっていた。

 研修を行った際、驚いた発言が古参による「昔はこんなに大事になるようなことではなかった。ちょっと謝れば済んでいたようなことが、なんでこんなことをしなければならないのか」だ。時代も状況も変わっている現代、この発言と意識の低さにショックを受けた。

 そしてある時、私がミスをしてしまったのだ。そのミスを防ぐためのチェック体制を敷いているのだが、その作業をしているときに見つけた部下がまるで鬼の首をとったかのように集団で詰め寄り謝罪しろと言わんばかりに迫ってきたようだ。

 休日そのことで同僚から連絡があり、一部始終を聞き、では明日確認しますと伝え電話を切った。が、納得ができずなぜわざわざ休日に連絡をしてくるのか・・・・ちょっと心が沈んだ。

 友人が遊びに来ていてこの話をしたら不憫に思い慰めてくれた。心の堰が崩壊してしまい私は居酒屋で泣き崩れた。帰宅後、明日の支度をしながら、よーし頑張ろう、切り替えようとしていたが、無性に自分が何のために仕事をして何のために生きてるのかわからなくなった。

 そして大声をあげて号泣をし、主人に「もう行けない」と泣きついた。なだめられて一晩眠れば頑張れるかな、明日行って対処しよう、と息巻いたが、結局翌日の朝になり感情が崩壊してしまい出勤できるような状況ではなくなってしまった。

精神科に受診

 あまりにも理不尽に感じる部下たちの態度が恐ろしくなり心身が壊れてしまった。感情がコントロールできず涙が止まらず声を上げ続ける。狂ったような泣き笑い。いままで我慢してたこと、頑張って積み重ねてきたことが崩れて以前の自分を保てなくなった。夜、外に飛び出して近くの踏切に飛び込みたくなるような、いわゆる「死にたい」と思うようになっていた。

 この状況では仕事に行けないし電話で話すこともままならない。主人が窓口となりこちらの状況説明を行い、直属の上司に説明を求めた。

 私はというと心身が崩壊していたのでとにかく精神科に連れていかれた。カウンセリングを受けもうろうとする頭でふらふらになりながらカウンセリングと医師の診察を受けた。医師から言われたのは「休みましょう」だった。

戦いなさい

 多少の落ち着きを取り戻すのに約2カ月。とはいえ、心配する上司から「復職」の話をされると負担になり、原因が解決されない状態で怒りと混乱で錯乱を続けている私に、やや気分が落ち着いて元気なときに主人は常々こう言い聞かせていた。「戦え」と。私がまともな状態ではないためやりとりの窓口は主人がしてくれており、状況の説明などもしてくれていた。妻がこのようになった原因について説明をしてほしいと上司に掛け合っていた。

 人事担当が出てくることになり、私の症状がわずかに落ち着き外出ができるようになったころ面談をすることになった。錯乱している自分が言いたいこと、怒っていること、悲しいことを説明することはとても難しく、事実と感情が混ざって自分でも苦悩していた。「戦うなんてできないよ」と弱音をはき泣き崩れて、それでも何とか主人と気持ちと事実整理しながら当日は付き添ってもらい同伴での面談を行った。

 当時の私は電車に一人で乗ることも自転車に乗ってでかけることもできず、せいぜいゴミ置き場に行くくらいだ。バット君の散歩もままならず、気分転換にと景色のいい場所に主人が毎回連れ出してくれていた。1人でいると死んでしまうかもしれない、死への衝動と隣り合わせだった。

 当時の面談はこちらの状況説明と私自身が感じたこと、配属されてからの環境・状況・出来事などの事実を伝え、今後どのようにしていくかなどの確認となった。細かいことは書ききれないので端折るが、結果的に人事と管轄部署の統括が出てきたところで、統括の考え方や態度に私はますますガッカリし、この仕事を辞めることへの気持ちの整理をはじめた。怒りの感情の整理でずっと苦しさと悔しさに苛まれることになった。

 好きな仕事が嫌いになる瞬間というのは本当に悲しく悔しかった。

辞めるという決断

 辞めるという決断がでるまでは「復職したら」「配属場所を変えてもらえたら復帰できるかな」とう気持ちが3割、悔しさからの恨みつらみの記憶のフラッシュバックが4割、まだ所属しているため感覚が抜けない3割で占められていた。

 仕事は本当に楽しかったのだ。楽しかった思い出もたくさんある。自分が作ったものが受け継がれていまも継続されているものをみてあの頃はこうだったなと幸せな気分も湧き上がる。

 「辞める」と思ってはいても辞めない発言をしてしまう自分。主人が「もう辞めるんだろう最後まで戦うぞ」と励まされ、鞭をたたかれ最後の面談で気持ちを割りきる。

私がもっと冷静だったら、もっと仕事ができていれば、至らなかったから… そんな後悔をいだきながら、人事担当へ退職を表明し終わりにすることにした。

 また負け犬とか言われるのかな。あーあ。でも腹立つしなあ。今の自分はもうここで働きたいとは思えない。ほかの場所?でも統括がああゆう感じならもうないかな。うん、ない。あっちゃいけない。

悔しさを抱え退職。でも辞めると案外癒えてくる 

 結果的に辞めてよかった。時間が解決してくれるとはこのことなのだろう。また、自分なりに言うことは言った。伝えることは伝えた。それで、この決断になったのなら良いとしよう。初めて自分の意見を言えたのだから。

 時々よみがえるフラッシュバックに耐えながら。いまでも苦悩し寝込んだり、眠れなくてつらい日ばかりだ。初期に比べたらかなりマシ。悔しさや怒りに襲われる。でも時間と距離が離れれば離れるほど薄まるのだろう。そう願っている。

そんな矢先に知ったこと。溜飲が下がり涙がでてしまった

 知人経由で知らされた。改善方針が出され周知されたと。内容をちらっと聞いただけだけれど私が訴えていた部分が組み込まれているように思えるものだった。散々苦悩して頼れるものがなかった時に欲しかったものだ。主人にこの話をして、支えてきてくれたことを感謝の言葉にして伝えた。ありがとう。

本当に休む!

 実は手当金が思っていた以上だった。というのも残業が多く、不規則な生活もあいまって心身のバランスを崩す要因でもあったのかもしれない。実は、以前超絶ブラック企業に入社しておりまともな失業保険料をもらえたためしがなかったのだ。なのでこの額がもらえるというのはご褒美…、おとなしく過ごしていれば十分な金額だ。

 療養に専念し、カウンセリングなども受けて再出発に向けて準備していきたいと思う。

 認知をゆがめてはいけない

善悪の判断といいますが、ことなかれでやりすごすと大変な事態を引き起こします。問題がある人に「いいところもあるから」、社会通念がやや弱い人に「いろんな人がいるから」だけではまとまらない。昨今流行した「ほめて伸ばす」もダメなものはダメだし、鼻っぱしを折らなければいけないことも中にはある。

「好きなことだけ、やりたいことだけやればいい」それはあなたの生活の中で行うことであって、組織や集団の中ではその限りではないこともあり、その組織や集団の規則がある。「対等で付き合う」上下関係で下僕になる必要はないが、差別ではないが役割によって区別することがある。また組織の中では立場や役割があるのでそこをきちんとこなしたときに対等になれる。

部下からのハラスメントに関する動画

対立する必要はありませんが、自分の中でボーダーラインを引いておくことは必要です。相手を攻撃するための根拠にするのではなく、自分の状況・立場に合わせて考え方の参考としてください。

【逆パワハラ】放置してはいけない逆パワハラ! - YouTube

【漫画】モンスター部下からの『逆パワハラ』で会社が崩壊した結果【マンガ動画】 - YouTube

増え続ける部下からの逆パワハラについて事例を交えて解説します - YouTube

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DAIGOさんはちょっと刺激が強いかな^^; でも解説は面白いですね。

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