CorottyBlog

フレンチブルドッグとの生活や、日々思うこと、感じたことなどを更新します。

うつ病から寛解状態へのきざし④

 昨年の夏にうつ病適応障害と診断され、休職を経てこの春で退職。行き場のない怒りと後悔、もどかしさ、やりきれない気持ちに苦しんだ10カ月。寛解状態になってきた実感が湧いており、前向きに過ごせる時間が増えてきました。Blogをちょっとサボっていたのですが近況を更新します(^^)

寛解状態になってからのBlog記事

うつ病から寛解状態へのきざし - CorottyBlog

うつ病から寛解状態へのきざし② - CorottyBlog

うつ病から寛解状態へのきざし③ - CorottyBlog

怒りと葛藤・苦悩・希死念慮

 あくまでも私の体感となります。発症当初は、自分でもびっくりするくらい感情が爆発してしまい、「できない」「わたしには無理」「もうやだ」と泣きじゃくり、まるで小さな子供のように叫びながら泣きじゃくっていました(笑)

 とても人と話ができる状態ではなく、話している途中で感情がこみあげ制御ができない。日中も目が覚めても自分のふがいなさ、ダメさ、生きている価値などない、死んだほうがいいのだなどと思い、夜中限界からふらっと出て踏切まで行ってしまったり、マンションの通路から飛び降りてしまおうかと(といっても骨折程度でしょうけど)考えたりしていました。そんな状態なので上司と電話での会話などできるはずもなく、主人が代理でやり取りをしておりました。

夫婦関係にもトラブル

 認知がおかしかったせいか、些細なことで夫婦喧嘩が勃発。言葉の意味の取り違え、異常に下がってしまっている自己肯定感により、何を言われても否定されているような気持ちになっていました。喧嘩に怯え、相手を怒らせてしまうことに怯え、とにかくなにもかもが怖かった。(もともと主人は声もでかくて見てくれも強面なのですけど)

 相手の好意や善意、注意などもすごく怖かったです。スーパーのレジで会計を待っているときも、普段ならやり過ごせるような些細なことも無性にイライラしてしまったり。いわゆる神経過敏状態。正直、夫に触れられることすら嫌で嫌で仕方がありませんでした。全身が痛いというのでしょうか。

繰り返し起こるフラッシュバック

 モラハラBBAたちの言動、意味不明な同僚の言動、前任上司の言動・行動すべてが平常時の30倍くらいの攻撃力でフラッシュバックしてきてイライラの再発。自分の正当性を主張する声と現実のギャップの大きさに葛藤し、なぜこんな思いをしなくてはならないのか、と常に頭に浮かんでしまう。臨場感たっぷりに感情が蘇るのだ。これはきっと、その場で解決できなかった(実際解決できるようなものではないのですけれど)原因が何倍にもなって押し寄せてきて怒りが自分を苦しめる。

とにかく気力と体力がない

朝起きたら1時間もすれば立っていることもできず布団に倒れこんでしまう。横になって起きているものの、フラッシュバックに苛まれ、ゲームをして気を紛らわしそれも数十分で疲れて眠る。眠って活動できなかったことを悔やみ、今の自分をみじめだと悲観し、友人とLINEをしながら「寝ちゃえ」と言われ、寝る。日中寝ちゃったから夜寝れない。仕事があるわけじゃないんだから朝起きれなくてもいいよ、と理解をしてくれる主人。人形の洋服を作ったり、細かい作業をしたりして気を紛らわす。ただ、昼夜逆転するとやはり疲れ方が違うので不眠に悩む。起きている体力もないため、お腹がすいたら自炊できるのかというと料理をする気力もない。食べたいものが思い浮かばない。

 それでもお腹がすくけれど、こんどはお腹がすきすぎて動けないという悪循環。この時期はインスタントラーメン、冷凍うどんが活躍しました。主人が作ってくれる朝ごはん。グラノーラを買ってみたけど、あんまり長続きしなかった。インスタントラーメンならかろうじて気力のあるときは野菜なんかを入れて二人分つくったりすることができました。この何もできない申し訳なさ。

 もし、ご家族にうつ病と診断され錯乱状態真っ只中の人が身近にいるなら根気強くこう伝えてください。「できないからといってあなたの価値がなくなるわけではないよ」と。主人にずっと励まされた言葉です。

自分の恐怖心に向き合うこと

 私の場合は、退職して物理的に会社組織の枠組みの中からはずれたこと、退職後に改善があった知らせを受けたことで気持ち的にかなり軽くなりました。自分が正しかったと思えた自信だと思います。本当は、労働基準監督署にいって、労災の手続きをしたかったのが本音なのですが、コロナの影響や自身がけがをしたこと、気持ちと体が追い付かない状態で戦えなかったこともあり労災申請はしないことにしました。

 仮に、労災申請をして通らなかったとしてもそれはそれで良いと、申請をする意思を決めた段階で覚悟をしていました。体力・気力、悔しさの矛先を向け、会社と離れる覚悟を持っている人は是非戦ってほしい。戦うにあたって、こんな対応をされる筋合いはないのだと思えて進めば、結果はどうであれ自分の主張をとことん通すことは良いと思う。「適応障害」と診断された段階で、その覚悟はできるのではないでしょうか。

 受け売りですが、あなたがその組織にいなければ価値がないなんて、そんなことは絶対にありません。肩書や役職、社名などがなくてもあなたはあなたです。今の所属している場所から離れる恐怖、組織に依存している、そこにいるからこそ存在価値を見出している自分からその対象がなくなることはとても怖いことです。ですが、それがないからといってあなたがあなたでなくなることはありません。仕事が好きな人、エネルギーの大半を注いでいた人、頑張ってきた人ことこの恐怖に耐えられず苦しさを抱えている人が多いのではないかと思います。

適応障害」のヒント。寛解への道しるべ

適応障害」と診断された人に勘違いしてほしくないのはその状況・環境から離れれば正常な感覚に戻れるということです。世の中のすべてが自分を否定して居心地が悪いのではなく、その環境から離れることで改善します。ですが、心の大半をその環境に縛られていますので休んでいるのに職場のことをや仕事のことを考えてしまう。いわばノイローゼの状態なのですがその環境に自分が支配されているということです。

 休みましょう、というのはその環境から離れ、そのことを考えないことなのです。初期症状ではなかなか考えないということは難しいと思います。いやでも思い出しますし葛藤・苦悩の繰り返しです。そこから離れるんだ、という覚悟ができた瞬間、手放すことが可能になります。もしかしたら戦うという手段がでてくるかもしれません。

 だって、戻りたいですか?そこに。自分と絶対合わないですよ。私の場合でいうと、四六時中お菓子を食べせんべいをボリボリ食べながら対して進まない事務作業を行い、周囲からは「責任者はなにもしてくれない」とののしられ、同僚は無関心で問題を先送りにしている。先送りにした問題を解決するのは部下ではなく自分たちなのにタスクだけが先送り。誰がやるのだろう、自分がやるしかないと責任感のある人間が取り組むものの、周囲を説得して進めようとしても非協力的。エネルギーは無尽に吸い尽くされる。戻りたいですか?自分の才能の無駄遣い。このエネルギーは自分に使ったほうがいいですよね。その場が合わないということなのです。

 離れることが正解。合わないから今みたいな苦しい状況になるのも正常なのです。先のことは考えずにまずは休みましょう。図太くなれないかもしれません。でもそこはすがって泣き叫んで葛藤するほどの価値はないのです。

苦悩・葛藤を乗り越えて

 今現状で罪悪感・無力感・絶望感を抱えている人もいるかと思います。休んでいる今ですら、頭の中が仕事や職場での出来事などに支配されているかもしれません。ですが、絶対に軽くなっていきます。「まるで自分の体にたくさんの布団のようなものがのっかっていて一枚一枚はがれてある日軽くなったって気づくの」と知人に励まされましたがまさにそうです。

 それから「元の自分に戻る」というよりは「乗り越える」と考えたほうがいいかもしれません。前の自分に戻ったらまた同じでしょう?(^_-)-

 とにかく、休む。休むの下手かもしれないけれど休む。自分が休むことを許してあげてくださいね。